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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編

デスクに戻ると、千代ちゃんがニヤケながら近づいて来た。
「先輩、さっきの人、総務課の伊藤さんですよね?…先輩?どうしたんですか?」
ボーッとした私に何か異変を感じたらしい。
「…告白された」
「ええーーー!?」
千代ちゃんの声が企画課に響き、そこにいる人全員がこちらを向いた。
恥ずかしい…
「こ、告白されたって伊藤さんにですか?」
「うん」
「へ、返事は!?」
「返事?するの忘れてた…」
「なんでー!?」
なんでって言われてもな…
「…顔見知り程度の人から『付き合ってください』って言われて『はい、付き合いましょう』とはならないよ」
それに私、彼氏居るし…と心で呟いておく。
「返事は出来なかったけど、今度会ったら断るつもりだから」
「そうですよね…ま、先輩にはケースを見つめるくらい好きな人が居ますからね…」
「ちょ…だから、そんな人じゃないって…」
「もう、隠さなくてもいいじゃないですかー?」
その後、隙を見ては『想い人』について聞かれたけど、適当にスルーした。

