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花菱落つ
第6章 因果応報
 明けて永禄八年正月。飯富虎昌ら四名に正式な処分が下されることになった。

「何か言い残すことはないか」
「ござらぬ」

 飯富虎昌は事件の首謀者として処刑の上、家は取り潰しになった。また長坂昌国、曽根昌世、虎盛親子もそれぞれ処刑された。

「そうか……。死んだか」

 近しい家臣を失った義信は西曲輪の居室で手を合わせ念仏を唱えた。事件の本当の首謀者は義信だ。虎昌は義信への処分を軽くしたい一心で、罪をかぶったのだろう。幽閉の身の義信に出来ることは、ただ彼らのために祈ることだけだった。

 信玄は飯富虎昌らを処分ののち、二月には西上野を我が物とすべく出陣した。信玄に密告した三郎兵衛尉は名を昌景と改めて信虎の代に絶えた山県の家名を貰い受けた。そして断絶となった飯富家の家臣団と赤備えを継いだ。武田最強の赤備えは途絶えることなく山県昌景に引き継がれていった。
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