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花菱落つ
第9章 生生流転
 翌朝、朝餉を持参した僧侶が見たものは、絶命した義信と、義信の傍らで静かに涙を流しながら手を合わせる凪の姿だった。

「お館様はどちらに。お姿が見えないが」
「山にお籠りになっておられる。しばらく誰も近づけるなと仰せだ」
「そうか」

 義信自害の報せを受け取った信玄は山に籠った。山と言っても本当の山ではなく厠のことだ。信玄は厠を畳敷きの六畳に作り替え、机を持ち込んでちょっとした執務をすることもあった。

 この日信玄は山に籠ったまま、終日家臣らの前に姿を見せなかった。
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