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堕天使 1st gig.
第8章 過去
薄暗い部屋の隅に、うずくまる少年が居た。俺の耳には雨の音がずっとしている。俺はそのガキに何かを喚いていた。

止めろ…

何度も喚く感覚はあるが俺の声は全くその少年に届く事はない。全て雨の音に掻き消されるのに俺は無駄に喚き続ける。俺はそのガキを知っている。だから俺は雨の音の中を喚き続ける。

止めろ…、そんな事していても無駄なんだ…。

少年が怯えるように自分を抱きしめるたびに俺の中にも痛みが走り、身体が動かなくなって来る。

だから…、止めろ!

少年に手を伸ばしてそう叫ぶ瞬間、俺の手は空を掴み、目が覚める。

またかよ…

15年、見続ける悪夢、最近はあまり見なくはなっているが雨の音が激しい時は時々思い出させるようにその夢が繰り返される。

だから…、雨は嫌いなんだ…。

そう思って俺は自分の頭を抱えてしまう。

『アルト…?』

そう声がして俺は我に返っていた。リナが目を擦りながらベッドの上から床に敷いた布団に居る俺を見下ろしていた。

『悪い。起こしたか?』

そう聞いた俺にリナが黙って俺の布団に入って来る。最近、まともに眠っていない俺をリナは本気で心配していた。

『入って来んな。』

『でも…。』

そう言ったリナを俺は押さえつけてキスしていた。イライラしてヤケクソのようにリナを抱きたくはなかった。だけど今の俺は歯止めが効く状態でもなかった。

ジタバタするリナにキスをする。舌でリナの口をこじ開けてリナの唇や舌を舐め回す。

『はぁ…。』

リナが息を呑むから俺はリナのパジャマのボタンを外していく。リナの白く綺麗な形の乳房が晒されるとリナが身体を強ばらせる。

その乳房に俺は指先を這わせるように揉んでやる。薄いピンクの乳輪の真ん中がピンッと張り出すように突き出て来る。

その突き出た乳首に俺が舌を這わせようとした瞬間

『やだっ…!』

とリナが身体を丸め、自分を抱きしめるようにうずくまり、完全に怯えた顔をしていた。

俺は…、何やってんだ?

そう思って、少し我に返っていた。リナだって完全に俺を拒否している訳じゃなかった。

ただリナは怖かっただけなんだ…

雨に苛ついた俺が乱暴にリナを抱こうとしたから、俺にものみたいに扱われたリナが怖がって怯えていた。
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