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堕天使 1st gig.
第9章 少年
だからテロとは関係なく、あくまでも俺に対しての個人的恨みで今回の犯行に及んだという結論が書かれた調書を俺は眺めながら

『それで?』

と五十嵐に聞いていた。五十嵐は

『軍としては対テロの軍人の身元を知る人間の存在は非常に困るんだが、如何せん未成年だからな。判断はお前さんに任せようって話しになってんだ。』

と言って来た。俺は

『テロ組織とは関係ない以上、未成年なら家族のところに返してやるしかないだろ。』

と五十嵐に答えていた。五十嵐はテーブルに居るリナを指差しながら

『リスクは承知だよな?』

と聞いて来る。俺の選択が間違いならリナにも危険な思いをさせる可能性を五十嵐が言っていた。俺は五十嵐に

『わかっている。』

とだけ言ってリナがいるテーブルに戻っていた。それだけが原因だとは言わないが俺はその後はずっと考え込んだまま、ひたすらビールを煽り続けていた。

リナと店を出ていつも通りに家に帰るまで俺はずっと考え続け、家に着くなり俺はリナに

『お前…、なんで俺みたいな男を選んだ?』

と聞いていた。リナは少し不安そうに

『どういう意味?』

と聞き返して来る。俺は

『俺は散髪もろくに行かねぇ、お洒落な店なんか知らねぇ、飯屋で自分の飯すら自分で頼めねぇダメ男だからな。』

と言っていた。

それでも…

それを俺が言う前にリナは

『それでも…、私が頼めば散髪に行ってくれる。私が選んだお店に付き合ってデートもしてくれる。私が頼んだご飯をちゃんと残さずに食べてくれるのはアルトだけだからだよ。』

と笑いながら言っていた。

『だからお前を愛してる。だけど俺にはリスクが付いて回るから、それでもリナは構わないのか?』

『私が好きなアルトは絶対に誰にも負けないから。』

そうリナに強気で俺は言われていた。恋愛じゃまだまだ恋人ゴッコのリナだったが俺に対する信頼は誰にも負けていないリナだった。

だから俺は例えリスクが俺やリナを襲っても俺はリナの為には絶対に負ける事が出来ないんだと俺なりに覚悟を決めていた。
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