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堕天使 1st gig.
第2章 仕事
俺が所属する対テロ特殊部隊は、1課の情報部、2課の実働部、3課のサイバー部、後は存在自体が機密になっている為、あるかないかすらわからない4課の潜入部の4小隊編成から成り立つ中隊規模部隊だ。

その実働部2課の小隊隊長で指揮官をするのが俺の仕事と役職になる。

エリートキャリアばかりの情報部やサイバー部はともかく、実働でテロと直接戦闘をしてやり合う俺が指揮する2課はほとんどが施設上がりのノンキャリアな人間で、軍でははみ出し者扱いの奴らばかりが集まった強者集団になっている。

要するに軍の上層部は、いつ死んでもおかしくない任務にいつ死んでも構わない連中を導入する。そのいつ死んでもおかしくない任務から毎回、なんとか無事に生還するうちの部隊はちょっとした軍の有名部隊にはなっていた。

そんな軍人生活の俺がたった1人の少女の為に希望的な約束すらしてやれないのかと俺はため息をつき、軍のゲートでIDを見せ、基地内にある自分の駐車場に向かっていた。

駐車場に車を停め俺はあくびをしながら車から降りていた。指揮官以上は個人の駐車場が与えられる何かと至れり尽くせりの軍だった。

そんな俺の前を一台のバイクが通りかかり、ライダーが俺に手を上げて通り過ぎる。うちのα分隊の狙撃手、入江 ハヤト…、ハヤトもやはり施設上がりの奴だ。

毎日、雨だろうが雪だろうがバイクで必ず通勤するハヤト…、俺も車がそうだが、いつ死んでも構わない割には何故か変なこだわりだけは誰かしらが持っている。

俺はそのまま本部へと向かい、本部の建物でまずは2課の部屋に向かっていた。2課の部屋では、いつもより20分は早く来た俺に

『珍しくお早いご出勤ですね。ですが、今日が何の日かは昨日の帰りに確認させて頂いたはずですが?』

といつも通りの綺麗な顔の宗司が不機嫌に顔を歪めて俺に嫌味を含んで聞いて来る。俺はそんな宗司に

『んあ?ちゃんとわかってる。だから早めに来たんだからな。』

といつも通りとばかりに適当に答えていた。そのまま俺は黙って2課の部屋を出て、ロッカールームに向かっていた。宗司はそんな俺に当たり前のようについて来る。

2課にわざわざ寄ったのは宗司に俺がちゃんと出勤した姿を見せる為だけだ。
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