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堕天使 1st gig.
第2章 仕事
明日の約束なんか出来ない俺がリナを引き取るとか、何やってんだよ俺は…

そんな事を考えながら、病院から車を出して家に向かっていた。一人暮らしの1LDK。誰も待ってはいない俺の部屋。

この部屋に2年以上住んでるが、ビール用の冷蔵庫しかない台所は一度も使われた事はなく、家具はベッドとパソコン台だけ。

テレビもなく、仕事用のノートパソコンが1台あるだけの本当に何もない部屋だった。

クローゼットは軍から支給される戦闘服と制服しか入っていないから半分以上はガラ空きの状況だ。

何もない何も必要としていない自分を象徴するような部屋にリナが来るんだとか考える。だが、それも、俺が無事だった場合の話しだ。

クソッタレ!

要は今まで以上に生きて帰ればいいだけだ。そう俺は無理矢理に自分に言い聞かせていた。

宗司や五十嵐みたいに頭が良くない俺は単純にしか物事を考える事が出来ない。俺がリナを引き取ると決めた以上、リナの為に生きてこの部屋に帰る。

たったそれだけの事だ。そう自分に言い聞かせながら俺は初めて味わう感情を体験していた。

他人の心配なんかした事はなかった。ガキの頃は豊かではなかったが親は2人とも教師だったから最低限の生活は出来ていた。

だから、貧困や世界大戦は全くの他人事でガキの俺には関係のない世界だった。

それから突然消えた両親の為にいきなり施設に突っ込まれ、それまで以上に他人の心配なんか出来る状況ではなくなった。

自分自身が生き延びて施設から抜け出す事だけに必死になっていた。そのまま軍人として戦場に出され、ますます他人と距離を置くようになっていた。

必ず生きて帰ってやる。俺はそれしか頭に無くなり、付き合った女から俺は

『私がいくら愛していても、アルトは私を愛してはくれない。』

と言われるくらい俺は人を愛したり構ったりしない人間になっていた。そんな俺が自分の為でなく初めて人の為に生きて帰ると決心するとか、恐怖以外の何物でもない感覚だった。

『なるようになるだろ?』

俺は今更、リナとの暮らしにビビった自分を馬鹿にしたように鼻で笑い、ベッドで横になっていた。いつもならビールを流し込んで無理矢理に眠るが、今夜は寝不足のせいかアッサリと俺は眠っていた。
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