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堕天使 1st gig.
第31章 自由
翌日は美優と散々遊ぶ羽目になり

『あー…。あいやぁ?』

と宇宙語を話す美優に

『はいはい…、そろそろ出かける時間です。お嬢様。』

と俺は完全に美優の下僕状況になっていた。リナは焼き鳥屋に行くのに忙しく土産物の振り分けをしているから俺が美優の服を着せ替えて俺が美優のオムツを替え、俺が焼き鳥屋で美優が飲むミルクを用意する事になる。

いつの間に買ったんだ…

俺がそう思うくらい、まだ片付かないリナのトランクケースの中身は美優のオムツは消化され、小雪や彩華さんの為の化粧品や雄太やハヤトの為のよくわからない地元名産品で埋まっていた。

やっとリナが土産物の振り分けを済ませ、リナが大荷物を抱えているから俺は美優を抱えて焼き鳥屋に向かっていた。

焼き鳥屋では小雪がリナに

『演習どうだった?』

と聞いていた。リナは微妙な顔をしてから

『うーん…、次からはついて行かないかな?』

と答えていた。

やはり、そうなるのか…

とリナの言葉に凹む俺に雄太が

『隊長はどうだったの?』

と聞いて来るから俺は

『2度と行かねぇ!次に演習任務が来たら俺は軍を退役してやる!』

と叫び、俺の演習嫌いはますます酷くなったと皆に知らしめるだけだった。

俺はふてくされて美優にミルクを飲ませ、久しぶりの国産ビールを飲んでいるとリナが

『もし、次に旅行に行けるチャンスがあるなら、国内でお腹を壊す心配とかしないで皆と行きたいね。』

と笑っていた。リナには至れり尽くせりのはずだった演習だったが、ただ退屈で自由だけど俺と会う自由がない初めての海外旅行はもう懲り懲りという結果だったんだと理解した。

雄太が

『皆となら俺は絶対に行きたい!』

と騒ぎ、五十嵐が

『河原でバーベキューくらいなら行けるぞ。』

と言うから明日は緊急覚悟で皆でバーベキューに行こうと勝手に盛り上がってしまっていた。

軍人だから軍には逆らえず、自由はないがそうやって小さな自由を求めて皆と騒ぐ方が俺もリナも好きな時間なんだとつくづく感じた演習だった。

そしてその小さな自由を守るのが俺の仕事なんだと俺は改めて思うだけだった。
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