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堕天使 1st gig.
第32章 防衛
無事に終わった演習明け、張り切って出勤した俺の前には何故か虚空を見上げる隊員達がありえないほどにダラダラとしていた。

『なんなんだ?』

そう聞いた俺に真面目な涼宮が

『2週間、隊長が居ませんでしたから…。』

と申し訳なさそうに答えて来る。小雪が

『そうそう、もしかしたらキレるかもってあの緊張感がなかったから…。』

と言い、雄太が

『松原隊長はユルユルっすから…。』

と言い、ハヤトと大地がうんうんと頷くから俺はだんだんと頭に血が登り

『上等だ…、てめぇら…、お望み通りにキレてやるから全員今すぐ学校のグランドに集合しろ!』

と叫んでいた。小雪が

『えー!?小雪まで?』

と言うから

『やかましい!ダレてる奴は全員だ!』

と俺は叫び続けていた。要するに俺が居なくて緊張感を感じなかった隊員達は緊急も何もなかった平和な2週間を自主トレすらする事もなく、ただダレ切って過ごしたという状況だった。

宗司がクスクスと笑いながら

『うちはお父さんが居ないとダメだって事ですよ。』

と言っていたが俺は訓練教官のついでにダレた隊員達の根性を叩き直してやるとムキになっていた。

本音は俺が身体を使いたかったのもあった。だから俺は

『グランド1kmダッシュな。現役は訓練兵に負けたらペナルティ。訓練は俺に勝てたらランニングのカリキュラムは無くしてやるよ。』

と雄太達と訓練兵に向かって言っていた。足に自信がある雄太は

『俺が隊長に勝ったら?』

と言って来るから俺は

『お前には何も無しだ。』

と答えていた。走り始めて雄太はひたすら俺に

『卑怯者!』

と叫び、俺は

『不利な戦いは撤退する勇気も指揮官の判断で必要だって事だ!』

と叫びながら走り続ける。そうやってギャーギャー騒ぐ俺と雄太のペースについて来ているのは明石だけだった。明石のすぐ後ろには大地を先頭に涼宮、ハヤト小雪が居て、やっと訓練兵の集団がいる感じだった。

大地が明石を抜き明石が大地を抜き返す。ラスト200mで俺は一気に加速して雄太を振り切ろうとしたが、雄太の方が1歩早くゴールしていた。
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