この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第33章 台風
五十嵐は親父さんに

『引き受けはしますが「跳ねっ返り慣らし」とか有り難くない名前はお断りです。』

と言って、俺を引き受けたところで小雪の話しは終わっていた。

しばらく誰もが黙る中、大地が

『それだけですか?』

と目を丸くして五十嵐に聞いていた。小雪の話しでは、文字通り、五十嵐は「じゃじゃ馬姫」に乗っかり飼い慣らし「じゃじゃ馬慣らし」のあだ名を貰ったというそのままの話しだったからだ。雄太が

『つまんねぇっす…。』

と呟き、俺は

『もう少しハプニング的なのはなかったのか!?』

と聞き、宗司が

『必死に隠すほどの話しでしたか?』

と俺に聞いていた。五十嵐は

『やかましい!だからつまんねぇ話しだって言ってんだろうが!』

と1人で赤い顔してキレていた。五十嵐に呆れた小雪が

『要するにこの話しをすると一真の最初の女が小雪だってバレるのが嫌で隠してただけだよ。』

と有り得ない事を暴露した。五十嵐は

『それが悪いか!?』

と完全にキレていたが、宗司が

『僕も彩華しか知りません。』

と涼し気な顔で言い、リナが俺を睨んで

『小雪ちゃん、いいなぁ…。やっぱり男は一途に限るよねぇ。』

と思いっきり嫌味を俺に言っていた。リナに会うまでは来る者拒まず去る者追わずだった俺は俺の膝で眠ってしまっていた美優を見て

いつか、美優も自分にだけ一途な男がいいとか言い出すのか!?

と背筋に寒気を感じていた。

軍じゃ強者扱いのメンバーばかりだが、自分が本気になった女には誰も勝てないのが事実だ。

宗司ですら、彩華さんには逆らえない。五十嵐は小雪に逆らえず、俺はリナと美優の言いなりだ。

ただ、今回の話しにハヤトだけが微妙な顔をしていた。俺がハヤトに

『なんかあるのか?』

と聞くと無口なハヤトは

『いえ…。』

とだけ答えていた。その後は酒が呑めないはずのリナに何故か俺はずっと

『ちょっとは五十嵐さんを見習いなさい!』

と絡まれ続ける事になり俺は五十嵐に

『ちょっとは面白い話しを聞かせろよ!』

と叫んでいた。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ