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堕天使 1st gig.
第3章 現場
今回は隊員達の精神的にも早めのケリを付けないと厳しい状況だった。それに、さっさとケリを付け、戒厳令を出来るだけ早く終わらせなければ、テロに続いて市民の暴動騒ぎが起きかねないというオマケの心配までする必要があった。

さっさと終わらせてリナのところに帰ってやる…

俺はそれだけを考え、拳銃の点検を始めながら小雪達の帰りを待っていた。

約1時間で小雪が戻って来た。小雪はまるで勝ち誇ったような笑みを浮かべて俺に

『ご褒美は?』

と言いやがる。俺は小雪の頬に軽くキスしてやってから

『全隊、突入準備に入れ!』

と無線で指示を出していた。そこから俺は宗司に

『作戦開始はマルヨンマルマル(04:00)、各自配置に着かせろ。』

と時間などの指示を出す。すぐに宗司は作戦時間から計算して隊員達の配置を考え俺には短く

『了解。』

とだけ答えると各隊員に細かい指示を無線で飛ばし始めていた。俺は小雪に

『カウントは60で頼む。』

と言ってやる。小雪は隊長である俺に

『任せなさい。』

とやたらと偉そうに胸を張っていた。小雪が無線でカウントをし、カウント0で自爆犯が握る起爆リモートの周波数をジャミングする。ジャミングされた状況で俺や雄太の近接戦闘員が現場に突入して犯人を取り押さえるのが今回の任務だ。

射殺許可が降りているはずのテロなのだが、情報を引き出す為にと建て前上は生け捕り命令が降りている。今回は中継局の爆破でタダでさえ市民が苛立っている以上、その苛立ちの的にする生贄として犯人の生け捕りが必要になる。

そんなくだらない政治的駆け引きの為に俺達は任務に命をかける事になる。ジャミングをしたところで爆発しない保証はどこにもないのだからだ。

それでも俺は宗司を連れて配置に着く、俺のポジションは会議室の扉の左側だ。向かって右側に涼宮と雄太が着いていた。宗司と涼宮がしっかりと対爆盾を装備しているがそんなもんは所詮、気休めだ。

作戦開始の一分前、俺は無線に

『演奏(ライブ)開始だ。』

と笑いながら呟いていた。
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