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堕天使 1st gig.
第5章 休暇
なんでもなにも…、俺の休暇は2日だけだからだ。俺はリナに

『俺が働かないとリナがプリンを食べれなくなる。』

と社会の仕組みを一応教えてみる。リナは膨れっ面で

『なら、プリンは要らない。』

と可愛い事を言って来るが、それを俺が認めるわけにはいかず、俺はリナに

『アホか?1人でもちゃんとする約束だし、今は携帯端末もあるんだから、留守番をちゃんとするのが今のリナに必要な事だ。』

と言い聞かせる。俺の冷たい態度にリナは泣きそうになりながら諦めてベッドで眠っていたが、夜中にはやはり俺の布団に潜り込んで来ていた。

翌日からの俺はいつも通りの仕事だった。午前中は訓練兵を見て、昼休みは食堂で五十嵐から

『お前さんが男の嫁さん捨てて、とうとうロリコンになったと聞いたぞ。』

と言われる羽目になっていた。当然、俺は五十嵐に

『だから、そういういい加減な事を一体誰が言ってんだよ?』

と不機嫌になる。五十嵐はしれっと

『うちの女子隊員でこの週末に休暇だった奴が休暇中のお前さんが駅前で目立つ銀髪の美少女を連れ歩いてたのを見たと昨日から大騒ぎだからな。』

と答えて来る。ここは首都圏とはいえ狭い街でしかも軍人だらけの街だから、そういう事はすぐにバレる。だから俺は先に宗司達にリナを会わせておいて助かったと考えながら五十嵐に

『言っておくが、その女の存在なら宗司達は既に知っているからな。』

と休暇中の焼き鳥屋での事を言ってやる。五十嵐はつまらなそうに

『なんだつまらん。仕事じゃなけりゃ、いつもの焼き鳥屋に俺も行くんだったな。』

と言ってリナについての話しは終わっていた。

午後は普通に書類仕事を済ませ、夕方には俺は家に帰る。今はリナがいるのを理解した宗司達は早く帰る俺に何も言わなくなっていた。

問題はリナの方だった。俺が帰ると1時間は俺にまとわりついて来る。飯は相変わらず俺の上で食い、その日にあった事をポツポツと話しをする。

俺は仕事が機密だから話す事はなく、一方的にリナの話しを聞くだけだが、リナは今日は洗濯をしたとか、コンビニに行く時に猫を見たとか、自分がわかる範囲だけをリナなりに話すようになっていた。
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