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堕天使 1st gig.
第6章 山内
そんな俺の生活が2週間もすると、少しずつだが、変化を見せていた。まずは仕事では訓練兵の大地がぶっちぎりのトップを止め、無難にトップを取る感じに変わっていた。

一応、トップをキープしなければまだ落ち着かない大地だが、自分の力の8割程度で俺が出す課題に挑み、2割は余力を残すスタイルへと変化していた。

家に帰ると今度はリナだ。

『おかえり。』

と俺に普通に笑うリナは前ほど必死に俺にしがみつく事はなくなっていた。洗濯や掃除はリナが俺が仕事中にちゃんと済ませ、俺のビールや食い物まで最近はリナが買って来て用意する。

だから俺が帰ると何故か

『ご飯にするからアルトはさっさとお風呂を済ませて来てね。』

とまるで母親みたいなリナから俺の方がガキ扱いで言われてしまう。そのくらい女らしくしっかりとして来たリナに

女の子とは成長が早い…。

と風呂に入りながら俺はそう思ってしまう。しかし、成長した割には飯の時は相変わらず俺の膝にリナが乗っていて俺に向かって

『野菜も食べないとダメなんだよ。』

とリナがコンビニで買って来たサラダを俺に食わせて来る。俺が

『お前もしっかりして来たな。』

と言うとリナは

『じゃあ、ご褒美。』

とねだって来る。そういう部分の可愛さは相変わらずだと俺はリナの頬にキスしてやる。それをすればリナが満足そうに笑うから俺はリナの言いなりになっていた。

だが、その後の事だった。俺がリナに

『明日、仕事で帰らないからな。』

と言うとリナの目付きが変わっていた。いや、変わっていないと言うべきか?

露骨に怯えた表情で少し泣きそうなリナが

『なんで?』

とまたしても聞いて来る。これだけはリナが変わろうとしないから、まるで俺は浮気に行くのを責められている気分になる。

『仕事だからな。』

とだけ答える俺にリナはまだ不満な表情を俺に向け続ける。俺の仕事は軍でもかなり上の方の機密扱いだからあまり内容は家族にも話せない規則だ。

だけど最近のリナはなにかと理解出来るようになっていたから、当然、俺がいつもと違う仕事だと言えば、それは危険な任務なんだとは理解し始めていた。
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