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堕天使 1st gig.
第6章 山内
全くリナの言う通りだった。俺はあの時、泣きたくても泣けなかった。それは今もそうだった。

俺が山内の為に泣けば、隊員達にその動揺が広がってしまう。それはこの先、俺の隊を全滅の危険に晒す事になる。

だから泣けない俺の代わりに自分が泣くんだとリナが言っている。リナだって俺とこのまま一緒に居れば辛い思いをする事がわかったはずなのに、リナは俺の為に泣いてやると言っていた。

なんて奴だよ…

俺はリナにそう思ってしまう。そして、どうしよもないくらいにリナを愛おしいと感じていた。だからこそ俺みたいな奴だけはリナに選ばせたくなかった。だけどそれでもリナは

『必ず帰るってアルトが私に約束が出来ないのはわかってるよ。だからアルトは何も約束はしなくていい。でも私はちゃんと1人で頑張るから、アルトは私の居るところに帰って来て。』

と笑って言っていた。だから俺がずるいのはわかっていて俺は黙ってリナをキスをしていた。

リナの口を開かせて本気で俺はリナにキスをしてやる。リナの舌を舐めて吸い、リナの息が出来ないほどにリナの中を俺で埋めるようにキスをする。

『んはぁ…。』

少しキスが離れると赤い顔のリナが息を吸っていた。俺はリナの頭を撫でて

『帰るぞ。』

と言ってやる。リナはただ嬉しそうに俺の手を握っていた。リナに何も約束してやれない俺がとりあえずリナの恋人に決定した日だった。

家に帰ってから俺はリナにキスをする。そのまま、リナを布団に入れてリナのシャツに手を入れた瞬間、リナがジタバタと暴れ出し俺に

『それは待って…。』

と言い出した。

『んあ?』

そう聞いた俺にリナは

『そういうのは、まだちょっと自信ないんだ。』

と平然と俺の手からすり抜ける。ちょっと待て…、お前が俺を選んだくせにお預けかよ?と考える俺にリナが俺の頬にキスしてから

『ご褒美。』

と言って笑っていた。どうやら俺が思うほどリナはまだまだ大人にはほど遠いのだと理解した俺はリナに叩きのめされた気分で布団に倒れ込んでいた。

当分、リナのお預けで俺は俺の理性との戦闘はまだまだ続くのだと悟り凹むしかなかった。
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