この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?

    ※    ※


 人との関係に、悩み戸惑う。見えない絆を信じて、だからこそ時に、思わぬ裏切りに心を砕かれてみたり――。

 それでも強く結びつく人たちは、至る所に見えているから。けれど、それを羨んでみても、同じものは一つとしてないの――だろう。

 過去に既に壊れ置き去りにしていたそれに、今も頻りと心を痛めている――それは、黒木俊太の場合。しかし、その傷の大小に捉われないとしたら、それもこの世の常ということなのか――。

 そして同じく過去に横たわる影に苦しみ、ようやくそれを取り去ろうとするからこそ、逆に見えづらくしてしまう――そんな関係性もあるのだ。

 たとえば、この二人の場合がそうであろう。


「……!」


 【Onlooker】事務所、その奥の社長室。そのドアが、コンコン、とノックの響きを伝えた時に――

 紅谷零子はドアが開くより先に、真っ赤な唇、その口元に笑みを作っている。その上で――


「あら、どうも」

「や、やあ……」


 機先を制された恰好で、さしもの紺野涼もやや面食らっていた。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ