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【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?

 暫し呆気に取られた紺野は、ふっとため息をつく。


「そっか……」

「ええ、そうよ」


 零子は、にっこりと優しげに微笑み――


「もしかしたら、今の時代にはそぐわないかもしれない。けれど、女の生き方を変えるのは、いい男の宿命みたいなものでしょう? 責任なんて感じられたら、逆に迷惑よ」

「ハハハ――零子の前では、今も昔もとんだダメ男さ」

「そんなこと、ない」

「ん?」

「いいえ、なんでも……」


 零子はそう視線を逸らし、本棚の奥に裏返っている写真立てを見つめる。

 そうして、暫く間を置いた後――。


「だから、遠慮なんていらないのよ――どちらの意味でも、ね」


 それを聞き入れ、再び――


「うん――了解した」


 爽やかな笑顔を返すと、紺野は社長室から出て行った。

 それを黙って見送った零子は、座っていた椅子をクルリと反転。


「さあ、いつまでも誤魔化せはしない。サラちゃんは、どうするの?」


 窓から外を眺め、そう呟く。

 顔には浮かべた笑みを崩すことはないが、果たしてその心の色とは――?

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