この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?

 押し寄せる哀しみの波に身を任せ、端からひとつひとつをしっかりと受け止め、在るがままに思い切り――幼子のように泣き続けていた。


 そうして心置きなくサラが泣いて、どれくらい経った頃だろうか。


「な、なあ……」


 黒木の微かな声が、サラの耳に届く。


「俊くん……どうかしたの?」

「いやっ、それが……」


 黒木はさっきまでと違い、なんとも申し訳なさそうな顔を向けた。


「お前の気の済むまで、泣かせてやるとかいって……そのくせ、どうも俺の方は……もう、限界らしい」

「限界? ……あ!」


 サラは言いながら、その意味に気づいた。具体的な時間の感覚はなかったが、黒木と交わってから、もうかなりの時間が経過しているはず。


「わ、悪い……こんな、情けねえ男で」


 そう詫びた黒木に――


「ううん」


 小さく首を振って、サラは微笑を浮かべる。

 そして――


「俊くんは、ね……もう十分、支えになってくれたんだよ。だから、ありがとう」


 サラは両手を伸ばし、黒木の顔を小さな胸の中に抱く。

 そうして、から――



「さあ、溶けてしまうくらいに。私の真ん中で――熱く強く、弾けさせてっ!」


「ううっ――あ!」



 体の芯に一層、強く衝動を押し込まれて――


 奥深くに届き、厚くなったものが、サラの望みのままに激しく弾けていった――。



「ああぁ…………!」



 その感覚に自らの高鳴りを溶かし合い、サラは数々の想いたちと共に、新たな階段を駆け上がって行くのである。


 それは、この時も――そして、この先も。





【エピローグへ】



/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ