この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【Onlooker】~サラが見たもの~
第12章 エピローグ

「ええ――じゃあ、大変だけどお願いね」


 と、零子が通話を終わらせると、ほぼ同時のこと。

 カチャ――ドアが開く音を耳にして、零子が訪れていた人物を見つめた。


「やあ」

「あら」

「忙しい――かな?」

「特には――それとも忙しいから『またにして』と言った方が、ホッとする?」

「アハハ――相変わらずだ」


 屈託のない笑い声が、狭い事務所に木霊した。


「さ、ともかく入って」

「ああ、お邪魔するよ」


 そう言った零子に招かれ、紺野涼がドアから中へ足を踏み入れていた。


「どうぞ」

「ん、ありがとう」


 事務所の奥にある社長室に移った二人は、応接用のソファーに腰を据え向かい合った。


「……」

「……」


 しかし、互いに視線を合わせることもなく。紺野は零子の煎れたコーヒーの香りを黙って静かに楽しんでいる、といった様相である。

/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ