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第4章 年下の男の子

携帯を持つようになって
私の知らなかった世界を知ることが出来た。

ネットに繋げば
すぐに知り合える人がいる。

逢おうと思えば
逢うことだって出来る。


けれど
理想と現実は違う。


いくら仲良くなっても
それは文章だけのことであって
実際に仲良くなれるとは限らない。


年下の男の子には
もう逢えない。


メッセージを送るのも辞めた。


『気に入っちゃったんだけどなー。』


何度か連絡してきたけれど
彼の数多いメル友の中の１人は嫌だった。


「私だけ」
と言ってもらえる方がいい。



思い返せば
この頃からだったのかも知れない。



自分でも気づかないうちに
私はネットの中に
恋愛相手を求めるようになっていたのだった――。