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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第8章 京都の彼…初デート

帰り道
涙で滲む視界の中
私は車を走らせていた。

かすかに残る
彼の感触を確かめるように
そっと唇を噛んだ。

どれくらい走っただろう?


10分か
20分くらいだったか。


ふと
ミラーに映る車に気がついた。


はじめは見間違いかと思ったけれど
信号で止まったときに
ミラーで確認してみると…

やっぱり、彼の車に似ている。


けれど
いまいち確信が持てなかった。


もし
彼だとしたら
どうして後をつけてくるのだろう?


私は車を左の路肩に寄せて
車をとめた。

同じように後ろの車も止まる。

私が車を降りるのとほぼ同時に
彼も車を降りてきた。


「どうして…」


駆け寄った私を
彼はぎゅっと抱きしめてくれた。

髪を撫でながら
低い声で囁く。

『心配やったからや』

彼の胸の中で
私はまた泣き出してしまった。

『あほやなぁ』

そう言って
優しくキスしてくれた。

『絶対にまた逢える。
 お前がその気やったらな』

私は頷きながらも
声にはならない。


『ここからは
 1人で帰れるな』


そして彼は
私の車が見えなくなるまで
見送ってくれた…。



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