この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第9章 京都の彼…再会

そして
待ちに待った
その日がやってきた。


仕事を終えた後
保育園に娘を迎えに行って
簡単な食事を済ませる。


念入りに身体を洗い
身支度を整えた後
娘にはパジャマを着せて、


「ドライブに行くから」


と言って車に乗せ
夜の闇の中
京都へと車を走らせた…。



最初は夜の外出をおもしろがっていたものの
娘は10分もしないうちに
後部座席でごろんと横になり
すやすやと寝息を立て始めた。


もうすぐ彼に逢えるとゆう喜びと
娘に対する罪悪感との間で
私の心は揺れ動いていた。


けれど
もう引き返すことは出来ない。


彼は夜の仕事だと嘘をついて
家を出る段取りをしてくれている。


その苦労を
無駄にしたくはなかった。



けれど
約100キロの道のりは遠かった。


昼間と違って
生い茂る木々の隙間からは
得体の知れないものが
出てきそうな雰囲気がある。


すれ違う車といったら
トラックくらいなもので
ライトの光を見るたびに
眩しくてビックリしてしまう。


夏の夜
クーラーの効いた車内で
私はただ黙々と運転していた。


ようやく
京都市内に入った頃
彼からメールがあった。


『今
 家出たとこや

 おまえ
 どこまで来とるんや?』


運転中なので
返信することが出来ない。


私はイヤホンをつけて
電話を掛けることにした。


「まだ京都市内に入ったとこねん」


『そうか。
 俺も家出たとこやし、
 ええ時間になるんとちゃうか』


彼と逢う場所は
あらかじめ約束してあったものの
私は主要な道路と
観光地しかわからないので


「近くになったら案内してね」

とお願いして電話を切った。



もうすぐ彼に逢える…。




彼もまた
私と同じ気持ちでいるんだろうか…?




/121ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ