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ヒロイン三国ファンタジー
第3章 3 徐州を巡って・1
「あの時に比べると、文若、そなたは随分と落ち着いたな」
「ええ、殿。今では少しでもあなたを歓ばせられているでしょうか」
「ああ、よい。んんんっ、あ、よいっぃ」

下から荀彧は曹操の一番感じる奥から少し手前のところを攻めあげ、そっと尻を撫で上げる。

「あっ、あ、んっ」
「そんなに乱れあそばしては、わ、私は、うっ」

「ま、まだ、いくなよっ、軍師は、あんっ、が、我慢も、必要であるぞ」
「うっ、くっ、ぎょ、御意」

荀彧は出来るだけ冷静さを取り戻すべく曹操が加えた孫子の注釈を思い浮かべる。なんとか彼女が絶頂を迎えるのを確認し彼もまた果てた。

 曹操は行為が終わった後、甘えることも睦言を言うこともなくすっと音もなく部屋を去る。


――初めて結ばれた翌朝、彼女は肌を重ねた荀彧に何の執着もせず「また大きくなったら私の元へ来るがよい」と旅路を見送った。
その後荀彧は袁紹に使えるよう周りから勧められたが大業を成す器ではないと判断し、評判の高い曹操の元の赴いた。

目通りを願い、髪を冠(かん)にまとめ上げ髭の生えたその人の前に頭をたれ、あげた瞬間に酒場で出会った女人だということが一目でわかった。

「やっと参ったか、我が子房」

そういって曹操は荀彧をもてなし幼い子供たちにも会せた。

「この子たちにも指導を頼むぞ」

 曹操は何も言わないが、一番上の曹丕の目元が自分とそっくりだということに気づく。
また幼いながらに力がみなぎっている曹彰は、さきほど曹操の私室の前を固く守っている許チョに雰囲気が似ている。

 曹操は能力の高いもの、良い人材を得て更にはそれを育み、腐敗することのない政を敷き理想国家を作り上げようとしているのだ。
 荀彧には自分が王佐の才と呼ばれることを若い頃は誇りに思っていたが、曹操を前にするとやはり自分の天命は仕えることなのだと実感した。

 荀彧は曹操の去って行く後姿を見送りごろりと寝台に横たわる。
彼女はこれからまだ休まず軍略を建てるだろう。
自分の上気した頬を撫で曹操の安息を願い荀彧は目を閉じた。
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