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ヒロイン三国ファンタジー
第4章 4 徐州を巡って・2
 父の弔い合戦という名目で徐州を攻め入らんとする曹操に対し、陶謙は謝罪をのべるが頑として聞き入れてもらえず、戦は必須だった。

豊かな実りの多いこの徐州を奪わんと何万もの大群で押し寄せた曹操は白装束の陶謙に投降する猶予を二日ほど与え陣を敷いた。

 陶謙は袁紹、袁術、公孫サンに援軍を求めたが断られてしまう。しかし玄徳だけは徐州を救おうと自分のわずかな兵で出兵しようとする。公孫サンは引き留めるが、曹操の弔い合戦という名目の略奪を許すことが出来ず、頑として聞かない。そこで公孫サンは自分の3千の兵を与えようとした。

「いや、いまここから3千の兵力がそがれると伯珪が心配だ」
「しかしなあ、劉備よ」

 袁紹と対立中である公孫サンを案じ、玄徳は遠慮した。そこへ趙雲が現れ公孫サンに自分が玄徳軍の助太刀をしたいと申しでる。

「おお、趙雲。そなたが玄徳に同行してくれたら確かに安心ではあるな」
「趙雲殿が来てくれるのか。それは頼もしい。では彼をお借りいたします」

こうして趙雲が玄徳軍に加わり徐州へと向かうこととなった。礼儀正しい彼は関羽と張飛に挨拶をする。

「趙雲と申す。お二方の功名は常々聞いております」
「ふむ。なかなか立派なよい武人だな」
「うむ。俺もそう思う」

 関羽と張飛にも良い印象を与えたようで趙雲は玄徳軍に溶け込んでいった。そして二人には叶わないと思うが、是非先鋒を切り二人に武力を認めてもらいたいと申し出ると更に関羽と張飛は気分を良くし、とくと拝見しようと趙雲の希望通りになった。

勿論言葉通りの気持ちもあるが趙雲には何よりも玄徳に認めてもらいたい渇望がある。もうすでに玄徳のためなら命をかけてもよいと思うのだった。
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