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ヒロイン三国ファンタジー
第7章 7 官渡の戦い前夜
「我が君、どうぞわたしの上へ」

繋がったまま、そっと玄徳の身体を抱き趙雲は下になる。

「これなら、背中が痛まないでしょう」
「ええ、温かくて心地よい。このような交わりもあるのだなあ」

身体の快感と心の充足感が一体化し、二人は溶けて交わるような感覚を味わう。
この時が永遠のものであればよいのにと願いつつも、趙雲は彼女の天下泰平への志を忘れることはなかった。

「繋がっているだけなのに、どうして、この様に熱くなるのであろう」

玄徳は趙雲の上で身悶える。蜜は溢れ彼を潤し続ける。

「ああ、わたしも、もう、この快感に耐えられない」
「う、ん、子龍、が、我慢しないで」

「我が君、すみません」

 ゆるやかに腰を動かし始める趙雲に、玄徳も反応し甘い声をあげ始める。

「あ、や、ああっ、だ、だめ、あんっ」
「そ、そのような声を、出されてはっ」

「子龍、ああ、子龍」
「げ、ん、徳さ、まっ、お、お許しを」

 しっかりと抱きしめ趙雲は玄徳を身体に乗せたまま、膝を立て腰を突き上げる。
剛直はさらに熱を帯び、硬く硬く。

「ああっ! あ、くぅっ、な、か、が、あつ、いっ、んっ、い、くっ」
「我が君、我が君、かっ、はあっ、う、う、うぅうっ、っ」

 しっとりと濡れた肌と肌は火照ったまま、ぴったりとくっついた。
明日からはまた戦場の日々である。
もうしばらくだけ、と二人は口づけを交わし、指と指を絡め合わせ、初めての契りに陶酔していた。
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