この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溶かされてみる?
第14章 隠された過去
俺は初めからそいつらと相手をするときに、後腐れがないように条件を出していたはずなのに。
そう思いながら連れてこられたのは、今は文化祭の倉庫になっている教室。
着いた瞬間その女たちは俺に、傷つけられた、みんな悲しかったなどとつらつら愚痴をこぼす。
俺はそんなことを聞いているうちに、より一層うんざりした。
どうせ自分のことしか考えてない。
自分にとっていいような男を並べて歩きたかっただけだろう。
誰も俺のことなんて見ようとしてくれなかったくせに。
そう思いつつ、1人の女に挑発的な言葉を投げかけると、平手打ちをかまして出て行きやがった。
うんざりだ。そう思っているとふと教室の廊下側の窓に人影が見えた。
誰だ?そう思いゆっくり近くまでよる。
恋ちゃん??
偶然なのか、必然なのか、どっちにしろおそらく聞いていたんだろう。
より一層軽蔑されたんだろうな。
そう思いつつもそれを出さないように俺は彼女に向かって
「悪趣味」とつぶやく。
恋ちゃんはびっくりしたように俺を見て、しどろもどろしている。