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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心
本の中の情景のような綺麗な建物や、子どもが好きそうなキャラクターの遊具、落ち着きのある和風なカフェには老夫婦の方々が集って話をされていたり…
「夢の国みたい…」
そんな言葉が浮かんでくる中…あたしはもう1つきになることがあった。
「やばい。あの人たちなんの集まり!?」
「相当かっこいい…」
「背高い…写真一緒に撮って欲しい〜!!」
「モデル?俳優?!一般人だったらすごい貴重じゃない?!」
「かっこよすぎる〜!!」
周りから聞こえてくる声…
あぁデジャヴ…
たしかにみんなかっこいいもんなぁ…
少し手前を歩くみんなをみながらあたしはそんなことを思う。
見慣れたとか、昔から慣れてたとか言ったらすごい贅沢な言葉なんだけど…
改めて思うと本当かっこいいよね…
そうこうあたしが思っているうちに手前に、人だかりができる。
「すいません!写真いいですか??」
「この先のカフェ行きませんか?!」
「かっこいい〜」
「一緒にテーマパーク回りましょうよ!!」
最近の女の人って怖い…
予想以上の行動力とタフさで、みんなに猛アタックしている。
「や、俺らただの一般人だし…」
困惑したような表情の律先輩。
「みんなかわいいね、俺にはもったいないくらい」
「きゃ〜!名前教えてくださーい!!」
「あえて秘密にしとこうかな…またあった時にでも、ね?」
「かっこいいー!!!」
皐君が持ち前の小悪魔炸裂で周りの女性をメロメロにしていく。