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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心
ガチャッ…
「ただいま」
「あ!馬鹿律帰ってきた!ちょ恋ちゃんは?!!」
ホテルに帰った途端、遠くから皐君の声が飛び込んでくる。
「心配しなくてもいるっつーの、あいつはほんっと」
靴を脱ぎながら皐君の言葉に呆れながら律先輩は部屋に行った。
ドタドタドタドタ!!!
「よかったーー!!恋ちゃんいたよ〜」
奥から走ってきた皐君はあたしの姿を見つけるなり
飛び込んできて見るからに心配そうな顔をしていた。
「た、ただいまこーちゃん」
「全く〜心配したんだよ!!」
「…ごめん、なさい」
「…ん、まぁ恋ちゃんが無事に帰ってきたならよし」
あたしの頭をポンポンしてながら皐君は満面の笑みを浮かべる。
どうにもむずがゆい、この感じ。
今までどんなふうにみんなと接してきたっけ…
意識し始めると、最初から最後までが気になって
今まで通りってのが思い出せない。