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第7章 激情

暁翔の話を聞いて、恋の身に起きた驚愕の事件を知った野獣共。

「それ完全に俺のせいだね…」
野獣共の中で一番誰よりも傷ついた顔をしていた黎泱。

「黎泱だけのせいじゃねえよ、俺も迂闊だった」
そう言って律も悔しげな顔で言う。

「まさかそんなことが起きてるとは…」
皐も続いて難しい顔で言った。

「おいおい、お前らはただ一緒に登校していただけだろうが！なんなんだよその女達は」
彰は珍しく苛立っていて声を荒げる。

「つかまじで気に食わねえ」
その話を丁寧に説明した張本人である暁翔がそう言う。

「落ち着けお前ら。恋が寝ているんだからうるさくするな」
そう言って冷静にその場の怒りを沈めようとする遠哉。

…

そもそもの話…
気になった人がいるんじゃないだろうか。

この人たちつい最近恋にあったはずなのに
恋にゾッコンすぎないかと…