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第23章 親友

『初めまして』

『社長だよ……例の人』

『なんか、悪者みたいだね』

『こう見えていい人だから、美紀ちゃん
心配しないでね』

社長は梨花の資料を机に並べていた。

『美紀ちゃんは興味はあるのかな？』

『梨花がどうしてこんな事に
なったのかは興味がありますね……』

『梨花を苛める事はできそうですか？』

『自信はないけど、できたら、嫌な事とか
忘れられるのかなって』

『実は、昨日知ったんですけど、美紀ちゃんは
僕の事好きだったらしくて、僕と梨花が
結婚したから、美紀ちゃんも忘れようと
結婚したらしいんだけど、あまりいい
生活じゃなくて、美紀ちゃんの人生には
梨花が、かなり邪魔していたみたいで……』

『梨花の事は嫌いなのに親友のふりを
していたんです。昔から……梨花が痴漢とか
ストーカーにあっても、このまま外に
出れなくなればいいのにって思ったり
歪んでたんです……』