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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第6章 喫茶「和らぎ」
「追加ですか」

あくまで接客。恋人と言えど今はお店のお客様!

そう自分に言い聞かせながら夏希ちゃんに笑顔を向ける。

そんなあたしを夏希ちゃんはサングラスをずらして隙間からジロリと見上げた。
「……?」

「なんか話し過ぎじゃない?カウンターの奴と…」

「は?」


「カウンターのスーツ着た男!」

「……ああ、高田さん?」

「……」


すごいムクレてる…

ムッとした表情を露にしてサングラスを元に戻すと夏希ちゃんは前を向いた。

なんか色々気に入らないって顔してんな〜…


明らかにヤキモチ顔を見せる夏希ちゃんにコソコソと話し掛ける。

「高田さんは常連さんだから愛想良くして当たり前!──取り合えず何か追加する?」


「ん……おすすめ何?」

「甘いの好き?」

「……好き…」

頬杖ついてこちらを見上げたまま見つめてくる。


「好き?ケーキかパフェ?…珈琲ぜんざいもあるよ」

「……」

聞いてるのに答えない。

「ケーキにする?」

「これがいい…」

「………」

カウンターから見えないようにあたしのエプロンの裾を摘まんでいう。

「これは……帰ってからね…」


しょうがないからそう応えてかわすと何故かほんのり赤くなっていた。

自分から言っていっつも赤面する…

夏希ちゃんは中途半端に初やつだな…

取り合えず和らぎ特注のロールケーキをススメてあたしはカウンターに戻った。

カウンターでは今度、店で開く常連さんとのコンペ、ボーリング大会の話題で盛り上がっている。

この、喫茶「和らぎ」が長年常連さんから親しまれている証の交流会でもある。


マスターは高田さんと話しながらもホールの隅のテーブル席に座った初めて見る客を気にしている。

気付いたかな…

ふとそう思って居るとやっぱりマスターは口にした。


「まさかな〜と思うんだけどやっぱりあれだよな?…あの隅のお客さん…」

「え?なにが?」

急に話題を変えたマスターの視線に高田さんも振り返っていた。


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