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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第39章 ロングロードへの扉

拗ねるつもりはないけれど……
気持ちは勝手に落ちていく……
「はあ……」
ため息も勝手に出ていった……
「うだうだ言わずに食べる!」
晶さんは言いながら俺の向かいにドカッと座る。
「しょうがないじゃん!作ろうと思ったらマスターが“おう晶、お前海外行くから食材買わないだろ?これ持って帰って食え!”ってくれたんだからさっ」
「こんなに沢山?……」
「冷蔵庫の整理も兼ねて……だと思う……」
「……て、ことは…」
「………」
「余り物……」
気まずい表情の晶さんを前にして、自分で呟いて余計に悲しくなった……
いいんだ……
所詮、俺はこんな扱いで十分なんだ……
何よりも晶さんがまたこの部屋に戻って来てくれただけで満足だし、言うことは何もない……
ないけど……
ないつもりではいるけれど……
「………」
「……ああもうっ…その顔うざいっ…」
晶さんは俺を見てそう言い放った。
「いいじゃんマスターの手作りで!あたしが作るより美味しいじゃんっ…」
「美味しいのはわかってるよっ…でもっ」
「でもなにっ」
「でもせっかくなら俺は晶さんのが食べたかった!…っ…」
握っていたフォークとナイフを置いて言いきった俺に晶さんは顔を向ける。
「なら……後であたしを食べればいいでしょ」
「………」
「でしょ…」
「うん……」
「じゃあ食べて」
「………」
言われてフォークとナイフを握り直した俺だったけど……またそれをテーブルに戻して腰を上げた。

