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第2章 母の生き様

エレベーターでは２人きり。

「お客さん、旅行ですか？
お仕事ですか？」

「仕事です」

「今日はお休み？」

「はい、仕事は昨日で済みました。
滞在を１日伸ばしました。
折角、北海道に来たので」

「北海道は良い所でしょう」

「はい、空気が美味しいです。
それにデカい、何もかも」

「そうですね。私も始めて来た時
同じ印象でした」

エレベーターのドアが開いた。