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終わりの向こう側
第2章 母の生き様
私は母の事が好きだった。

小さい頃から母と言う感情以上に
好きだった。

思春期を迎えた時、その思いは
膨らんで行った。

何とか理性で押さえていた。

しかし、沢木に寝取られてからは
悔しさが込み上げてその感情を
抑えがたくなった。

父の女である母を寝取った沢木に
殺意すら抱いていた。

その感情は母を取られたと言うより
自分の女を寝取られたと言った方が
当たっていると思う。
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