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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実



多分今日はもう電話は無いだろうと、スマホをリビングのソファーに放り投げ、ワインクーラーからシャンパン1本とグラスを2個取り出した。



「やれやれ、心配性の保護者からだった」


「その‥‥遠藤・遠藤と聞こえていたけれど‥‥」


「まあ気になったんだろうな、早乙女邸に戻ってからの態度が何時もと違った‥
だから俺に連絡して来たんだろう紀永は‥‥」


「確か会長よね?」


「早乙女紀永、今のところ遠藤の過保護な保護者みたいなもんだ‥
そうだ飲むだろう?
人は来ないが酒くらいはある」


「会長と一緒に住んでいる‥
シャンパンは好きよ」


「遠藤だけじゃ無く、かなりの人数が早乙女邸に住んでいる、まあ地域雇用の一環とでも言った方が良いのか?
開けるから少し待ってくれ」


早乙女邸の内情は他人には話せない、かなり不味い部分があるからだ。


それは良い‥
ワインナイフで器用に封を切り、ポンッと音を立ててシャンパンを開けた。



「ありがとう‥
そう私もメールを1つ彼に‥‥」


「遠藤に?」


「風景写真1枚よ‥
返事は1文だったけど」


シャンパンを注ぎながら、リュカのスマホを覗き見‥
"良いクリスマスイブをお過ごし下さい"本当に遠藤らしい1文、そして‥‥


「言う事が紀永そっくりと来た」


今同じ事を紀永に言われたばかり‥
揃って同じ事を言うとは全く。



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