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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと



「くすっ‥
ですから無理無い程度で結構です、それと私は少々席を外します美紀様」


「あっ・・・うん・・・」


「・・・・・」


ビクッと身体を堅くするけれど、私は無言‥
うんん言えない、言いたく無い。


ただ遠藤さんが会長室を出て行くのを黙って見詰め、パタンと扉が閉じた瞬間に、身体中の力が‥‥抜けた。



「・・・私・・・」


力は抜けたけど、握った握りこぶしだけは余計に力が入る‥
回を重ねる毎に、私のツボを掴んでいく遠藤さんのキス。



「・・・・・」


絶対に言えない‥
キスだけでイカされそうになったなんて、それは遠藤さんが会長室から出て行ったのと関係してしまうから。



「・・・私・・・」


このまま更に回数を重ねれば、私は遠藤さんにキスだけでイカされてしまう‥
もしそうなってイク姿を遠藤さんに見られたら、遠藤さんは止まってくれるのだろうか?


最近の私はそれが怖い、何時かこの約束が崩れてしまうんじゃ無いかって、遠藤さんはまたさ迷う事になるんじゃないか、もしかしたら私は遠藤さんにと思うと、私は怖くて怖くて仕方が無い。


遠藤さんは信用出来て、私が触れられる数少ない男性だけど、いざそうなって私は朔夜叔父様の時のように、無意識に傷付けてしまったら、私はもう二度と男性には触れられ無いんじゃ無いかという恐怖。


全て遠藤さんには言えない事、私の勝手で遠藤さんを縛っている内は言えない。



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