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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実



脅しはこの程度で良いか?
言いたくは無いが、何かあればクラスター社としてはマイナスイメージ、それは本意では無いという理由。


こういうのは仕事と割り切っている、そして紀永と合わせた高圧的な言い方、これは時々紀永と入れ替わる為の予防措置。


厄介な交渉や契約は、俺の名で紀永がやる事がある‥
紀永の方が、相手から遥かに好条件を引き出す為で、俺では手に負えない時だけ紀永に頼む。


ずっとこのスタンスでやって来た、俺も紀永も今更変える気などは無い。



「玄関ホールが騒がしくなった」


「丁度終わる時間‥
そうそうお会いしますか、今日の演奏者リュカ・泉に?」


「・・そうだな、顔くらいは出そう・・
俺は彼女の演奏が気に入っていてな、時間が空いていたら初めから聴く気でいた」


このチャリティーの話を見た時、前に聴いた彼女の演奏だと気付いた‥
だから日中の内に花は届けてさせている、俺なりの彼女の演奏への期待の証。



「彼女は最後までお客様をお見送りすると言っていましたから、暫くお時間を下さい」


「良い心掛けだ」


礼儀上出されたコーヒーを飲み、俺は客が引けるまで待つ‥
リュカ・泉‥‥彼女とは、もう一度話をして見たいと思っていた。



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