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第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実

「まぁなぁ‥
相手はどう思っているかは知らん、だが今のところ遠藤が最有力候補とも、時期会長候補とも世間一般では言われている‥
遠藤の方は時期会長候補ってのは否定している、自分では無いと」


「・・・そんな‥‥人だったのね・・・」


遠藤に片思いをしていた彼女には、辛い話だったなこれは‥
それでもラインは厳格にしなければならない、紀永と嬢ちゃんの為にだ。



「・・そんな噂がある遠藤に、女性関係の不祥事は致命的に近い‥
すまんな、こんな言い方しか出来なくて‥」


「いえ‥‥
それが現実なんですね、だから彼は名乗らなかった‥
函館で会った時、彼は名前しか名乗っていません、二度と私と会う気が無かったのが良く分かります、地位も立場もある人じゃ私には不釣り合い」


「そこまでは言っていない、国際的に有名なピアニストだ、遠藤に柵が無ければ意外にありだったんじゃないか？
遠藤がああも簡単に連絡をするなど言わん、あれでも相手はかなり選ぶ奴で、個人的な付き合いなど聞いた事すら無いんだ」


特に女性には慎重になっていて、個人的どころか仕事的でもプライベートは明かさない‥
そして紀永からも、遠藤が休みに友人と会うような、個人的な付き合いはしないと聞いていた。


彼女は遠藤に取って少々特別、ただし嬢ちゃん以外という限定が付いてしまうのが惜しいほど。