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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第18章 カウントダウン
「あの子は、世話になってる知り合いの所に行くんだ。代わりに買って来ただけ。昨夜は、ツインの部屋だったよ。ベッドが狭くてさ……」
ツインだったら、ベッドは別々。だが、代わりという意味が分からない。
「えっと。知り合いの、代わり?」
ゆっくりと訊いた。
「ああ。ロリータが欲しい知り合いがいるんだけど、前回も今回も仕事で、どうしてもオークションに行かれなくて。半年後のオークションの頃も、長期海外出張が決まってるから」
ロリータのオークションは、半年に一度だと奈々ちゃんから聞いている。
「本当は兄貴が頼まれたんだけど、兄貴は今、株の動きから長くは目が離せないんだよ。それで僕が行くことになったってわけ」
だから次男はさっき、タブレットPCを持ち歩いていたのか。株取引を仕事にするトレーダーと呼ばれる人達は、ほんの少しの株の動きで人生が左右されると、テレビで観た事がある。
私はあからさまに安堵の溜息をついてしまった。
「2、3日後には、その人が引き取りにくるよ。それまで変な触れ方はしないし、仕事もさせないから。沙希は一応、お客様だからね。メイドと同じ個室で悪いけど」
個室は綺麗で設備も整っていているから、充分ゲストルームとして使える。
「じゃあ、奈々ちゃん達を呼んだのは……」
言ってから口を抑えたが、遅かったよう。
「知ってたのか。美桜が心配するから、内緒って言ったのに……」
「私が無理矢理聞き出したんです。2人は、ちゃんと隠そうとしてました。2人のご主人様には、絶対言わないでください」
きちんと伝えておかないと。奈々ちゃんは、オシオキを怖がっていた。
「奈々と亜里沙の体を見せてもらっただけ。特上品のロリータを買う勉強にね。僕はロリータに興味が無いから」
裸を見ただけならと、本当に安心した。
ロリータのオークションに行くと知ってから、私はそのことで頭がいっぱい。ご主人様本人がいないから、訊くことも出来ずに悩んでいた。
「美桜。安心した?」
私は素直に頷く。
本当にスッキリしている。
あれだけ悩んで色々考えたのが馬鹿みたいだった。
「納得した? 美桜。じゃあ、脱いでくれる?」
「はい……。ご主人様……」