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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第20章  目覚め


 嫌だと思っても、いつか限界はやって来てしまう。
 イく時が最高に気持ち悦いが、それまでだって同じくらい悦い。
「ヤぁっ、はぁっ、あぁっ」
 イくのが気持ち悦い事は覚えてしまった体。
「イっても、いいんだよ?」
 昨日までは知らなかった快感。
 セックスが、こんなに気持ち悦い事だったなんて。
 まだイきたくない。
 この快感をもっと味わっていたい。
「ヤぁっ、あぁっ、んんっ」
 そう思っても、体の方が正直。
 以前は身体中の熱がクリトリスに集まっていたのに、今は擦られている中に集まってくる。
「あぁっ、ダメぇっ はぁっ」
 イきたい思いと、まだイきたくない思い。
 だがついさっき、バックからも激しくグラインドされた私には限界。
「んっ、あっ、あぁっ、イクぅっ! はぁっ……」
 真っ白になる頭の中。痙攣したようにビクビクと震える体。
 でも以前より朦朧とする時間が短くなった。
 それは、まだ快感が欲しいから。
 胸に倒れ込むと、男性器を入れたままベッドに押し付けられる。そのまま脚を持たれ、激しくグラインドされた。
「はぁっ……。あぁっ……」
 そうされると、凄く奥まで入っているように思える。
 グラインドが続くと、また感じてきてしまう。
「んんっ、あっ、はぁっ」
「美桜っ……」
 熱は放ったはずなのに、名前を呼ばれて体が熱くなる。
「ヤっ……。あぁっ」
「美桜っ、可愛いよっ……」
 グラインドを続けたご主人様が、深い位置で出した。
 息を乱しながら、クチュと音を立てて男性器を抜くと、隣に寝てくる。
「どれも悦いみたいだね? やっぱり美桜はいやらしい子だ」
 ご主人様は笑っているが、現実に戻ると恥ずかしい。
 だが、視線を落とすと男性器が見える。
 まだ欲しいと思ってしまう自分は、本当にいやらしい体なのかもしれない。
「一度休憩しよう。今日1日は、10倍で美桜を買ったんだから、これで終わりじゃないよ。それに、明日は日曜だろう? 個室で休んでればいいよ」
 今はその言葉が嬉しいと思った。
 時給の事ではない。明日休める事でもない。今日1日は、ずっとご主人様といられる。それも、セックスをしながら。

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