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第6章 　顔射と愛の自慰と事情

　顔についたザーメンをご主人様が指ですくい取り、口に入れられる。
「舐めてごらん？」
「んんっ」
　少し生臭いが、舐められないほどではなかった。
　ご主人様は、顔についたものを何度も私の口に入れてくる。
「飲んでごらん？　飲める？」
　言われて、ザーメンを飲み込んだ。
「美桜は本当に偉いね。選んでよかったよ」
「あ、りがとう、ござい、ます……」
　ご主人様が、枕元にあるティッシュで私の顔を拭く。
「服にも着いちゃったね。戻って、着替えなよ。そのまま個室にいていいから。ありがとう」
「はい……。失礼、致します……」
　服を直し、お辞儀をしてから部屋を出ると、私は個室へと走った。
「美桜！　どうしたの？」
　通りかかった愛さんが、私のメイド服を見て気付く。
「……かけられたんだ。服、ランドリー室に持ってってあげる。今は、誰にも会いたくないでしょう？」
　そう言う愛さんと一緒に、もう誰もいない廊下を通って私の個室へ戻る。
「夕食の配膳まで、休んでてね」
　脱いだメイド服を持って、愛さんが個室を出て行った。
　愛さんはいつも、必要以上に何も訊いて来ない。それが愛さんの優しさだろう。
　私はすぐにシャワーを浴びた。
　自然に涙が出てくる。
　通っていた高校のクラスでは、高二にもなれば、半分ほどが初体験を済ませているのは知っていた。だがそれはみんな、好きな相手と。
　自分自身、そんな事はせめて大学生になってからでいいと思っていた。
　ご主人様の要求は、エスカレートしていく。そして、遠からずご主人様とセックスをしなければならない。
　そう考えると、涙が止まらなかった。


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　夕食を運んだ後もご主人様に乳房を出しているように言われたが、自分で触れとは命令されない。
　長男は梨香さんに。次男は奈々ちゃんに、同じことをさせていた。
「奈々のおっぱい、可愛いだろう？」
「俺はロリ趣味じゃないよ。梨香の方がいい」
「でも、一番大きいのは美桜だな」
　乳房の品評が始まり、私は視線だけを落とす。顔を下げると、また注意されるから。
　そのまま無事に夕食は済み、乳房を出したまま片付けをさせられたが、終わると開放されてそれぞれの個室へ戻った。