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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第13章  休日と屋敷の内情



「美桜さーん、食事ですよー。美桜さーん?」
 その声とノックの音に、私は慌ててベッドから出る。
 食事が届くという事は、朝食の配膳も清掃も終わっている時間。誰も起こしてくれないなんて。
 そうだ。今日は休み。日曜日だ。
 だから私は、目覚まし時計を掛けなかった。
「はいっ!」
 ドアを開けると、亜里沙ちゃんが笑顔でトレイを渡してくる。
「ありがとう。お休みなのに」
 亜里沙ちゃんは楽しそうに「いいえー」と笑顔。
 15歳より幼く見える亜里沙ちゃんに似合う、Tシャツにキュロットスカート。短めのソックスに、折り返したハイカットのスニーカーを履いていた。
「亜里沙ちゃん。可愛い。似合うね」
「ありがとうございますー」
 髪もポニーテールにし、純真無垢な15歳にしか見えない。家に何か事情が起きなければ、普通に生活していただろう。それは私も同じだが。
「美桜さん。娯楽室に行けば、色々服がありますよー。希望があれば、書いて出す用紙もあるしー。亜里沙はー、ヒマがあれば色々書いちゃってますー」
 ちょっと舌を出して、亜里沙ちゃんが笑う。
「ありがとう。後で見に行ってみるね」
 亜里沙ちゃんが笑顔でドアを閉めると、急いで朝食を食べた。
 取り敢えず早めに娯楽室に行って、どんな服があるのかを見たい。個室のクローゼットにも普段着はあったが、少し堅苦しい物だった。
 ワンピースばかりでレースやフリルが多く使われ、ちょっとしたパーティーにも着て行かれそうなもの。
 だがそれが、ご主人様の好みなのかもしれない。そうは考えたが、休みの日くらいもっとラフな服装がいい。早々に朝食を終えるとパジャマに長めのカーディガンを羽織り、廊下にトレイを置いて娯楽室へ向かった。


「あっ、美桜さん。おはようございますぅ」
「おはよう。服を見ようと思って。このまま来ちゃった」
 奈々ちゃんはTシャツに、サスペンダー付きのデニムのミニスカート。小柄なせいもあるのか、胸に殆ど膨らみはなかった。
「色々ありますよぉ。奈々はぁ、ゲームが目的ですぅ」
 屈託のない笑顔。
「やったぁ。新作あったぁー」

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