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君を孕ませたい
第3章 早く好きになれば良いのに
好きな奴はいるのか・・・



そう問う自分に実咲は黙りこくり俯いた。
その反応で恐らく好きな奴がいるであろう事を察し、悲しみと嫉妬で感情が昂ぶり実咲を抱え上げ自室へと連れて行く。



実咲がうたた寝をしている間にシーツを変え、簡単なベッドメイキングを終えたばかりのベッドにドサッとわざとほんの少し乱暴に下ろす。



実咲は抵抗する事も声を発する事もなく目を瞑りじっとしている。



「実咲、抱くよ?」

頭に唇を寄せ軽くキスをする。



両手首を片手で掴みそのまま両腕を上にあげ胸を露にさせる。



「・・・っ」

恥ずかしそうに顔を歪ませる。



「昨夜からずっと裸なのにまだ慣れない?胸もあそこももう何度も見られちゃってるのにね」



そう言って一旦体を離し、部屋のカーテンを全開にして午後の日差しで部屋中を照らす。
自分のこの部屋は庭の樹木で周囲からは見えないようになっているが、実咲はその事を恐らく知らないだろう。



「や、やだっ、見えちゃう」

慌てて足元にある薄手の掛布団で体を隠す。



「大丈夫。見えない。だからそれ取りなさい」

わざと冷たい視線を向ける。



「でも・・」



「言う事聞かないならまた昨夜みたいに拘束するよ?」

そう告げると諦めたように身を隠していた布団を足元へと落とした。




「良い子・・ほらこっち来てごらん。本当に周りからは見えないから」

実咲の腕を掴み窓際まで腕を引く。



「ね?庭の木で周りからは見えないようになってるでしょ?だから大丈夫だよ」

頭をぽんっと撫でてやり耳元で囁く。



「でも・・翼さんには見えちゃうもん・・」

恥ずかしそうに俯く。



「うん、そうだね。昨日俺が付けたこのキスマークも、実咲のピンと尖った乳首も、そして・・この薄い毛の中も、この明るさだったらよおく見えちゃうよね」

そう言って窓際に置いてある1人掛け用のソファに座らせ、抵抗する間もなく足をぐいっと開き両足を肘置きに開かせたまま両腕で固定する。





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