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君を孕ませたい
第4章 戸惑う気持ち、ときめく心
「実咲、おはよう」

寝ぼけ眼で寝返りを打った私に優しい声で囁く。



ぼんやりとする頭で声のする方を向くと、先に目覚めていた翼さんが読んでいた本を枕元に置き私の頭にキスをする。



毎晩のように抱かれているこのベッドで目覚めるのはもう何度目だろう。
翼さんの休暇中、私は1人になる事なんて全然なくて、トイレもお風呂もほとんど一緒で・・ もちろん自分の部屋で眠る事なんて許してもらえない。



昼も夜も関係なく、翼さんが抱きたい時に抱かれて、何度も何度も絶頂に追いやられて・・
どくどくと私の中に放ったその欲望が私の中を満たして溢れさせるまで休ませてなんてくれない。



昨夜も続けざまに幾度も貫かれた後、何度目かの絶頂の余韻で気を失うように眠ってしまった。




「朝食の前にお風呂入ると思ってお湯沸かしてあるから」

閉めていた遮光カーテンを全開にすると差し込んできた朝日で部屋の中も2人の体もとても良く見える。



汗だくのまま眠ってしまった体はベトベトで、シーツには2人から溢れ出た体液でうっすらと染みが出来ている。



ベッドから下りようとする私の手を握り、そのまま浴室へと連れて行かれる。



翼さんはどこかへ移動するとき、必ず私の手を引き、繋いだまま移動する。
ソファで寛いでいる時も、この前初めて地下のシアタールームで映画を見た時も常に私の体に触れていた。






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