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第17章 恋敵を成敗

「桜。ちゃんと話そう。
何があったかちゃんと聞くから。
俺はお前と離れないから。
だから頼って。」

「怖い…」

「うん。怖いね。でもよく逃げた。
偉かったな。」

「ふたりの話を聞きたくなくて
何も考えずにホームにいた。
そしたらあの人が話しかけてきて
一緒に電車に乗ったら暫くして
二十歳の時と同じことになった…。
そしたらあの人『覚えてる？』って。
何年か前にこうやって
出会った事おぼえてるかって…
怖くて次の駅で降りてトイレにいた。」

「桜。辛かったね。
でも、よく逃げたし偉かった！」

「怖い…」

「うん。桜今日は帰って明日警察行こう。
どうせ今日探してもらったからその事
詳しく話さないといけないんだよ。
その時に相談してみよう？」

「行きたくない。
あの人に会うから外に行きたくない」

「うん。じゃあ、明日は家に居て。
俺だけ行くから。
暫く仕事は休めよ。明日会社電話すること
分かったか？」


桜は頷く。そして聖に連れられて
車に乗せられてマンションへ帰る


途中で疲れて寝てしまった桜。



浜田がやったのを信じられなかったけど
許せないのが大きくて
明日からの仕事に影響しそうだな。
と思いながら桜を抱いて
コンシェルジュに鍵を開けてもらい
桜を家に連れて帰った。