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幸せになれる恋
第18章 今度こそ



簡単そうだから。
作れると思った。
具材を切ってお鍋に入れて
グツグツなるのを待つ。


出来ると思った。
具材だってほとんど切るだけ。
人参だってこの前教えてもらったし
出来る!!!!

桜は気合いを入れたが
出汁やらスープの作り方見て
大さじやら小さじやら書いていた。



どれが大さじなの?
大さじの計り方は?
桜はスマホで調べるところから始めた



大さじはこれか…
これが小さじで…
測り方は…あぁなるほど



少し分かった気がした。

よし。やろう!

キッチンに移動してまず人参の皮を剥いた。
とりあえず1周剥いて不安だったから
もう1周だけ剥いた。
それから白菜を切って豆腐も切った。


そしてここで問題が...


えのきってどうやって使うのー!?


桜は手を洗いまたリビングに戻り
スマホで調べ始めた。
するとリビングのドアが開いて


「桜!!!!」

下にはちゃんとスウェットを着た
上半身裸の聖が勢いよく現れた。


「ビックリするから大声ださないでください」

「また居なかった。」

シュンとした聖。可愛くて仕方なかった桜は

「ここに来てください」

そう言ってソファーに呼んだ。


すると大人しく隣にした聖に

「これ見てください。
えのきってこうやって切って食べるって。」

「知ってる。」

「どうしたんですか?お腹空きました?」

「どうしてベッドから居なくなったの?
また居なかったから…
俺言ったよね?居てほしいって。」

「ごめんなさい。起きたら聖さん
気持ちよさそうに寝てて。
お腹空いたからご飯作ろうと思ったんです」

「しなくていいから。俺がする。
桜は隣に居るだけでいいから。」

「でも見てくださいあれ。」


そう言ってキッチンを指差し
聖をキッチンに誘導した。



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