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第23章 プロポーズ

松本優


『はい。聖？どした？』

「優さん．．．」

『さくらちゃん？どうしたの？』

「助けて…聖さんを助けてください」

『何があったか話せる？』

「ラッキーの散歩中に事故にあって
聖さん動かないんです」

『え？さくらちゃん救急車呼んだ？』

「近くの人が呼んでくれました。」

『そう。そしたら〇〇総合病院にって言って。
こっちは俺が受け入れ態勢整えとくから
さくらちゃんも来るんだよ。
大丈夫。聖は俺達が助けるから』

「はい。お願いします…」








近藤貴史



『もしもし、近藤です。』

「貴史さん。桜です。」

『桜ちゃんどうしたの？』

「今いいですか？
あのラッキーの散歩中に
聖さん車にはねられて
起きてくれなくて…
優さんのところに搬送してもらうんですけど
私も行かなくちゃ行けなくて．．．
でも、ラッキーが…
この子も怪我してるんです。
病院に行きたいのに体が一つしかないから
ラッキーが…
死んじゃったらどうしよう．．．」

『桜ちゃんラッキーは犬？』

「はい。今日から家族になったんです。
聖さんと3人で。なのに．．．」

『そこどこ？』

「家の近くの公園の裏道です」

『近いからすぐ行くよ。
ラッキーは俺が連れていくから
聖といてあげて。』

「お願いします…家族なの」

『わかったよ。ラッキーは任せて。』