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第26章 梅雨の合間の楽しみ

桜は本当に嬉しくて仕方なかった。
こんな自分も幸せになっていいんだ。
お姉ちゃん以外に聖さんが家族になる。
そうすると伊東家のみんなが家族になる。
そして聖の友達やそのお嫁さんも
仲良く出来る。


こんな事になったのもあの事があったからだけど
あんな辛かったことも聖さんは
忘れさせてくれようとしてくれる。

だからどんな事でも聖には素直になって
ちゃんと自分の思いを伝えたい。


プロポーズされてから
好きとかちゃんと伝えようと決めた。








「聖さん。ありがとう。
あなたに出会って辛かったことを
打ち明けても聖さんは私を蔑まなかった。
それどころかそれすら受け入れて
こんな私を愛してくれた。
あの事件の事は今でもまだ怖い。
けどそれ以上に聖さんが居てくれるから
乗り越えられそうな気がするんです。
素敵な御家族にも会わせてもらえたし
素敵なお友達もいる。
私の家族や友達の事も考えて
いろいろしてくれるあなたが
私は大好きです。
だから忘れないような日に
私を家族にしてください。
クリスマスとかどうですか？
それから元日にするんです。
1年が始まるように毎年新しい私達
家族の始まりの日にするんです。」