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第30章 引越し

一般住宅から店舗
新築からリフォーム工事まで様々な
設計をしていて忙しそう。


だから邪魔しないようにと桜は
聖の事務所に来客予定がないと
事務所に行くのは辞めている。


どうしても急にって時は
聖が一度家に戻ってくるかタクシーで
事務所まで行くことがあった。


「母さんに迎えに来てもらえばいい。
どうせフラワーアレンジメントない日にするだろ？」


本当にいいのかな？
お義母さんわざわざ来てもらうの悪いような…
一人で考えてると聖はどこかに電話をする。


「あ、母さん？
桜に誠の子守り頼んだんだろ？
あ？知らないよ…

ってか俺しばらく休めそうにないくらい忙しくって。

うん。そうしてやって。また連絡する。」

どうやらあの会話だけで
聖の母は察してくれて
桜を迎えに来てくれることになったらしい。

聖も自分が相手をしてやれないから
少しは桜も寂しくないだろうと思った。

そして三日後
桜は聖と離れて聖の実家に遊びに行った。