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第31章 聖を襲う病魔

聖の実家に引っ越して２週間が経った。
荷物は一度業者に頼み処分や移動をしてもらい
聖の仕事も少し落ち着いて
やっと休みが取れるようになっていた。


桜は聖と事務所に行く日には
ラッキーを一緒に連れていき
そうじゃない時は
つわりで大変な早苗の代わりに
誠の子守りをする日々だった。



明日聖が休みという前日の夜
聖のスマホに優からの着信が…


「なんだ？」

『もしもしくらい言いなよ〜

聖明日仕事だっけ？？』


明日は珍しく平日の休み。
だからもいって特に用事もなかった。


「いや、休みだけど久々に桜と
出かけようかと思ってたんだ。」


新婚の二人を邪魔したくないという気持ちがあったんだろう。
優は申し訳なさそうに話をし始めた。

『この前倒れた時にした血液検査で
ちょっと気になる数値があって…

一度検査受けないか？』


タイミングよく桜はいなかったから
聖は分かった。と言って電話を切った。


「何もあるわけねぇだろ。
こんなにピンピンしてんのに。」

聖はブツブツ文句言いながらも
桜が部屋に帰ってくるのを待っている。