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幸せになれる恋
第31章 聖を襲う病魔



ずっと部屋にいては怪しまれると思い
聖はリビングに降りて行った。


『ちょうど呼ぼうと思ってたのよ!
早く食べちゃいなさい。』


聖は母に言われダイニングテーブルに
並んだご飯を食べた。

お腹は空いているはずなのに何故か食が進まない。
もし癌だったらと思っているから
気が滅入ってしまっているのかもしれない。と
聖は周りに気が付かれないように
なるべく多く食事をとることにした。


ダイニングテーブルに桜と聖も両親
リビングのテーブルで昴と早苗と誠が
食事をしている。


誠の可愛らしい好き嫌いの攻防戦や
母と父のホッコリする会話を聴きながら
残りの人生を楽しむ方法を考えていた。

そんな聖をさっき部屋で聞いてしまった人物は
気になって仕方がない感じになっていた。


それから1週間が経ったある日
聖のスマホに着信が...


「はい。」

『お疲れ。
聖次の休みは?』

近くに桜がいないことを確認して
明後日だと伝えた。


優からの話はこうだった。

『やっぱり腫瘍マーカーは陽性だった。
どこにあるのかは調べてみたいと分からない。
一日がかりになると思うから休みの日を知りたい』



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